商品詳細
概要
鉛フリーハンダ用フラックス H-722
少量で使いやすいハンダ付け用フラックス『HOZAN H-722』です。H-722は、電線・スイッチなどの一般電気部品や基板などに使われるRMA系フラックスで、ハケ付きキャップなので作業時でも簡単に塗布できます。
基板実装には細かい部品の脚が密集します。端子と端子のピッチが短い箇所では、「ハンダゴテの先が隣同士触れ合ってしまう」「隣の端子にハンダが流れてしまう」なんて事に悩まされます。そん時にはフラックスを用いると狙った端子にハンダ付けがしやすくなります。安全でかつきれいなハンダ付け作業に便利なフラックス。フラックスを使いこなして、"ハンダ付けの達人"に!
フラックスってなに?
フラックスは、ハンダ付け促進剤です。ハンダ付けは、接合させる金属の表面に異物や酸化膜があるとうまくいきません。そこでフラックスを塗布し、最適なハンダ付けに導きます。
- 電気関連の場合
電気関連のハンダ付けは、通常、ハンダの中に入っているフラックス(ヤニ)で充分です(図①)。
しかし、ハンダの拡がりが悪い場合に別途フラックスを塗布します。また鉛フリーはんだは、その特性から元々ぬれ拡がりが悪く、ヤニ入りはんだを使うとしても、別途電気・電子部品用のフラックスを使うことをおすすめします。プリント基板のランドの赤目発生対策に使用されます。
電気用フラックスはこちら。 - 金属関連の場合
針金や金属同士のはんだ付けは、必ず金属加工用のフラックスを塗布します。金属用のはんだには、フラックス(ヤニ)が入っていない場合が多く、金属は新品であっても表面に油やサビがあります。それをサンドペーパーなどで取り除き、更に金属加工用のフラックスを塗布します。※金属用のフラックスは酸性が強いので、はんだ付け後は水やアルコールなどで必ず洗浄します。
金属加工用フラックスはこちら。
フラックスの役目
電気用・金属加工用ともに、フラックスには下記のような役目があります。
- 洗浄化作用…ランド表面の異物や酸化膜を取り除きます。
- 酸化防止作用…接合部の酸化を防止します。
- 表面張力低下作用...溶けたハンダは、本来丸くなろうとする働きがあり、それを抑えます。
H-722の使い方
- 鉛フリーハンダでもハンダ付けの基本となる部分は変わりませんが、コテ先の温度設定が高くなるため注意すべき点がいくつかあります。
- まずハンダ付けする箇所にコテ先を当て予熱します。
- 接合する箇所が十分に予熱されたところで接合部とコテ先の間に適量のハンダを溶かし込みます。鉛フリーハンダの主成分であるスズは酸化が早いため加熱時間は2~3秒以内にし、素早くコテを離してください。
- 高温で作業するためコテ先の酸化や焦付きにも気を付ける必要があります。コテ先の酸化を防ぐには常に新しいハンダでコテ先を覆っておく必要があります。また、コテ先温度を必要以上に高く設定しないことでコテ先の寿命を延ばすことができます。
H-722の仕様
品番 | ハンダ相性 | ハロゲン含有率 | 絶縁抵抗 | 適用法令 (消防法) |
SDS 安全データシート |
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鉛入りタイプ | 鉛フリータイプ | |||||
H-722 | 〇 | 〇 | 0.07% | 10の11乗Ω以下 | 危険物第4類第1石油類 | |
H-728 | 〇 | △ | 0% | 10の13乗Ω以下 | 危険物第4類アルコ−ル類 | |
フラックス特性 | RMA(弱活性ロジン)系 | |||||
内容量 | 30ml | |||||
その他 | SDS安全データシートあり/鉛フリーハンダ対応/ハケ付きキャップ |
※ハロゲン含有率…フラックスの活性を促進するために含有する、活性剤の含有率のこと。